機内食と娘
ここに来るまで2回のフライト。名古屋から仁川までは2時間くらい、仁川からLAXまでは10時間くらい、この時間、隣席に誰かが座る、見ず知らずの誰かが。何時もは、そんなに気にしないと言うか、直ぐにジブンの世界に入ってしまうから会話をすることも無い、それが今回は違った。最初のフライトでは機内食を終え、少しの間、音楽でも聴こうとヘッドフォンの差し込みを探していたところ、隣席の女子が「ここですよ」と声を掛けてきた、「ありがとう、よく使うの?」と何気なく聞くと韓流が好きで一人で来ることがあるらしい、何気ないこの会話から仁川に到着する迄の30分くらい、彼女は話続けた、話は全く苦痛では無く楽しい時間だった。次のフライトの隣席はフィリピンからの男性、書類の書き方を聞かれ話しただけで他には何も会話が無かった。機内食の片付けと同時に、その男性がトイレに立った、その時、一つ席の離れた窓側に居た女子が不安気にこちらを見る視線を感じ「どうしたの?」と聞いた、彼女は友達に逢いにロサンゼルスまで一人で行くと、何も分からないし、迎えに来て貰う約束もしているけど本当に来るのか不安だと言った。当然だろう、ジブンも始めてアメリカに一人で行った時は不安の塊だった。色々思うところもあり、彼女に伝えた「大丈夫だよ、良かったら友達に会えるまで一緒に行こうか?」と、相当に不安だったのだろう「ありがとうございます」と彼女は返してきた。一緒に空港の外に出て彼女が友達に会えるまで付き合った、色々とあったが何とか友達に会えた、良かった。二人とも娘と同じくらいの年齢だと思う、娘と重なる部分があったから話もしたし、何とかしてあげたいと思ったんだとお節介なこともした。でも、こういうのもいいなと思った。